MOVIE
スタジオTheater cafe Nyan
第2弾 制作映画「ただ傍にいるだけで」
映画製作の経緯
自由空間シアターカフェNyanを体力的な限界を感じ、2018年7月末で閉じることを考えた時に、最後のアート活動の集大成として舞台作品ではなく、映像という形で作品を残したいと考えた。
そして、関西に映像制作会社も無いということで、スタジオTheater café Nyanを設立。
映画は日韓のプロ集団で撮りたいという想いから、映像関係者の皆様から、撮影、照明、音声、メイク、衣装、美術等々のスタッフを紹介してもらう。
キャストはオーディションを通して広く応募し、イメージに合う役者を探した。
STORY
映画監督への夢を抱き、業界での仕事に励む守。
敏腕プロデューサー章子との出会いから自主映画を撮り始めるのだが、思いもよらぬ事がきっかけで撮影中止に追い込まれる。
そんな中、敬愛する祖母の訃報の知らせが・・・。
夢を捨て下町の時計店での日常を送る守のもとにある知らせが、そして、自身も難病に侵されていることを知る。
途方に暮れ、かつての留学の地・韓国へ、そこで映画俳優を目指すジェボムと出逢うことから
―― 新たな物語が動き出す ――
日本と韓国のキャスト・スタッフが贈る二つの愛。
難病と闘う守と章子の行方は?
ソン・ミンギョンをヒロインにむかえ描かれるもう一つの映画をフルレングスで本編中に描き出す特殊な演出も見どころです。
☆ 目を離すとどちらの映画か判らなくなるかも!
CAST
仲村 守 38歳 (大野 洋史)
30歳まで将来有望な映画監督であったが、祖母の死が契機となり家業の時計店を継ぐ。
ある日脳の細胞が消滅する記憶障がいの病に侵される。そのショックで、過去に留学していた韓国へ。そこで出会った、ジェボム、ミンギョン、そして恋人章子と共に済州島にて最後の映画撮影に臨む。
芹川 章子 46歳 (野中 朋子)
敏腕プロデューサー。守の自主映画を創ることを勧め、現場で励まし続ける、同志的関係であった。守が病に侵されたことで、恋人としてプロデューサーとして、守の傍で見守り続け映画を完成させる。
ミンギョン 28歳 (ソン ミンギョン)
ジェボムと同じ大学の舞台芸術学科出身の売れない役者であったが、ソウルのカフェで章子と出会い、守と章子の映画の女性主人公役で出演し二人を応援する。
ジェボム 28歳 (ハン ヨンホ)
ミンギョンと同じ大学出身の売れない役者。済州島の砂浜で倒れた守を助けたことで、守と章子との映画の男性主人公役で二人を支える。
松本 陽子 30歳 (美智子)
関西出身の日本人留学生。映画では通訳として章子と守を応援。
上田助監督 38歳(松﨑 建ん語)
守と同期の学友。守の映画では助監督として励まし、見守る親友。
横山助監督 33歳(岡山 祐児)
守の自映画の助監督でありながら、映画資金を持ち逃げして守に自主映画製作を断念させた張本人。
黒木監督 58歳 (佃 一夫)
守の恩師である監督。守が父親の様に慕い尊敬していた存在。
朝霧 静香 40歳 (あだち 理絵子)
黒木監督自主映画の大女優役で出演していた時に、助監督の守に自主制作の現場の厳しさを教えた看板女優。
竹内医師 50歳(佐渡山 順久)
守の主治医。病魔に侵された守を医者の立場を超え、守を温かく見守る。
SECRET STORY
撮影で大変だったこと
大阪・京都・ソウル・チェジュ島、日韓合作のビッグプロジェクト。両国の多くのキャスト・スタッフの大移動、天候不良、突然のロケ地変更、ビザの手配等々、いろいろな事柄に対応するため、朝まで両国の関係者で話し合うこともあり、また、ロケを朝まで行うことも。 しかし、チェジュ島での最後のロケ終了後、皆で行ったバーベキューは感無量であった。
主役のキャスティング秘話
守役の大野は、最初、守の親友『上ちゃん』役のオーディションのみ受けに来たのだが、審査は監督の考えで参加者全員が全ての役柄を演じるというものであった為、無欲で挑んだことが主役に抜擢されるという思いもよらないラッキーな結果となった。
悪天候をチャンスに
済州島での砂浜シーンが雨天で断念せざるを得ない状況で、監督の機転でレストランシーンへ変更することに。韓国側のコーディネーターが素早くレストラン(1、2階使用許可)に交渉して8時間もの撮影時間許可を取った。韓国は映画人口が高いだけあって、撮影に協力的だと強く感じえた。いきなり、撮影現場に店を貸すなんて日本の現場ではあり得ないこと、韓国スタッフの皆様に感謝しかない。
エグゼクティブ・プロデューサー 山崎惠子のつぶやき
監督の撮りたい画がメインカメラマンになかなか理解してもらえず、質の良い映画製作を追求したくて、妥協したくなかったが、時間が押して已む無く撮り諦めることも。 初めての座組なので仕方ないのかも知れないが、悔いの残るシーンがあるのも事実だ。 しかし、カメラアングル・ショット・映画構成など自信のある作品に出来上がったと思うニャン。